小学生の康一が、偶然拾ってきてしまった河童の子供クゥ。河童の仲間を探すための遠野地方への旅を通して、2人は人間の優しさ・醜さ、社会の怖さ・歪み、家族の大切さを学んでいく。クゥをカワイイだけではない古風な性格の子どもとして描くなど、キャラクター描写の多層性が光る。『クレヨンしんちゃん』シリーズで数々の佳作を生んだ原恵一監督の集大成とも言える作品。