「女性だけの歌劇学校」というひとつの場所に集まり、同じ時間を共有した少女たちのかけがえのない青春の日々が、人物の視点を変えて、ときには時代を超えて、オムニバス形式でつづられた青春群像劇。歌劇学校という特殊な空間は、憧れをかかえた少女たちがともに憩う場であると同時に、生徒同士の苛烈な闘いが繰り広げられる場でもある。透明感あふれる絵柄と心理描写から、登場人物の内面が繊細に紡ぎだされている。