真っ白な室内をイメージした凹凸のある箱状の空間に、男女のドラマが映像で投影されるインスタレーション。シルエットで表現された2人のやりとりは鑑賞者の想像力を喚起し、物語へと投影・没入するような感覚を与える。現実の空間の中に突然現れた、緻密な計算によって創造された奥行きのある異空間とそこで展開される物語は、未来的な映像表現の可能性を予感させる。