異なる機能を持つ、5つの携帯電話によって構成された作品。大きな声を出すと、それが電気ショックとして伝わる電話、自分が話す代わりに相づちを打ってくれる電話、電話機を叩いた音を着信音にできる電話など、メディアの多重化や情報の解像度に変化を与える手法が用いられている。5つの電話それぞれが、携帯電話文化そのものに対する批評精神とユーモアによって構成され、メディアを表現の基盤とするデジタルアート分野の成熟を予見させた作品。